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元FBI捜査官が分析 なぜ海外在住中国人は産業スパイになるのか

2016年06月20日

【新唐人2016年06月20日】

中国籍の許家強はアメリカで3件の産業スパイを行ったとして、6月16日にニューヨーク南部連邦裁判所で起訴されました。許は元雇用主のソースコードを盗み、中国政府に提供しようとしたと指摘されています。近年、海外に在住する中華系市民が中国政府へ違法な情報提供を行ったかどでアメリカの司法当局に検挙されるケースが増加しています。起訴処分となる者、国外退去となる者、実刑判決が下る者とさまざまですが、では、なぜこれほど多くの中華系市民が「スパイ」活動に従事しているのでしょうか。アメリカのスパイ取締り専門家に聞きました。

 

近年、中華系市民が中国政府に違法に情報提供を行ったかどで摘発を受けるケースが多発しており、華人社会にも影響が出ています。長年スパイの取締りに従事してきた元FBI捜査官は、アメリカの司法機関は事実に基づいて調査を行い、検挙しているのであり、人種や国籍といったバックグラウンドを理由として調査を行っているわけではないと話します。

 

元FBIスパイ取締り高級捜査官・デイビッド・G・メジャー氏:私はFBIでずっとスパイ取締り任務に携わってきました。長年の経験の中で、人種や民族といったバックグラウンドによって検挙や調査をしたことは一度もなく、すべて収集した情報に基づいて調査し検挙してきました。まず情報を収集している諜報員を追跡し、それから諜報員に情報を提供しているスパイを見つけ出すのです。いわゆる「内部取引」ですが、この方法以外にスパイを見つけ出す方法はありません。

 

メジャー氏はかつてFBI調査局の高級官員を務め、スパイ取締りに従事してきました。大統領にレポートを提出する任務も担当しました。メジャー氏によれば、かつてのナチスもソ連もあるいはほかの国々の諜報機関も、まず本国出身の移民の一世を本国のスパイにしようとするといいます。中国の諜報員も同様に、海外の中華系市民をスパイの第一候補としているとし、これが問題の鍵だと話します。

 

デイビッド・G・メジャー氏:投降した多くの諜報員が、海外へやって来た学生や学者が彼らが接触しスパイにさせる対象となると話しています。「われわれ諜報員は彼らをスパイ候補者として目をつけ、接触する」と諜報員は言っています。

 

こうしてスパイにされるのはアメリカに在住する中華系市民だけではありません。アメリカと中国を行き来するアメリカの学者も中国政府の標的であるといいます。

 

デイビッド・G・メジャー氏:ジョンズホプキンズ大学の教授らが中国を訪問した際、中国政府がスパイにしようと接触を試みました。

 

近年、米中間の人の往来は増加しており、とくに留学生の数は急増しています。アメリカの専門家は、中国側のこうした人的交流を扱う機関は、1930年代からある中国共産党統一戦線部であると指摘しています。

 

ジェームズタウン基金会中国問題研究員・ピーター・マティス氏:彼らは情報機関ではありません。中国政府内でも情報機関とは呼ばれず、「統一戦線」と呼ばれています。これが彼らの主な任務なのです。

 

聴聞会委員:アメリカの大学は中国へ留学する学生に対して、潜在的な脅威があることを知らせているでしょうか。

 

中国政府につけ込まれ統一戦線の潜在的脅威に晒される可能性に対して、アメリカの学者や留学生は身を守る術を心得ているのでしょうか。

 

デイビッド・G・メジャー氏:大学側はわれわれの警告を無視してきました。

 

ピーター・マティス氏:アメリカ人は他国の国民と違って、警察国家の歴史を経験したことがないから、こうした方面における警戒心があまりないのです。

 

中国共産党政府がさまざまな策略をめぐらす中、アメリカ在住の中華系市民だけでなく、中国と交流する学生や学者も、中国のスパイにさせられる危険があります。自分の身を守るためにすべき基本的なことは、中国共産党に対して警戒心をもち、悪に近づかないことです。アメリカの国家安全を脅かす罪人にならないために。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/17/a1271703.html (中国語)

 

(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/叶)

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